美しい木材である橡(トチ)についてのご紹介です。橡は家具、建築、楽器、彫刻などの材料として高く評価され、密かに「モチモチの木」としても知られています。その光沢が特徴的な木肌はさまざまな杢を持ち、縮み杢や波状杢、リップルマークといった模様が現れ、異なる魅力を放つ木材として珍重されています。これらの特性を生かすデザインで看板を製作し、橡の美しさを最大限に引き立てます。
木の看板としての橡
前回は、檜について少し神話的なお話をいたしました。
本日は、見た目が大変美しい木材、橡(トチ)のお話をいたします。
橡(トチ)…トチノキ科、落葉広葉樹
別名、七葉樹(シチヨウジュ)とも呼ばれます。
家具や建築、楽器や刳物、彫刻材などの材料として珍重される橡。
うっすらとした記憶ですが、小学校の教科書に「モチモチの木」というお話があり、主人公の少年のおうちの前に立っていた木がトチの木でした。
国内だけでなく、類似種もふくめ、外国の街路樹にもよくある樹木です。
木肌の表面はとても密が細かく、絹のような光沢が出ます。
その魅力は様々な「杢」。
縮み杢、波状杢や、板目にはリップルマークというさざ波状の杢が現れるものがあり、それはとても貴重なものとされ、光の角度により、妖しい雰囲気を醸し出し、人々の心をつかみます。
樹種ももちろんですが、個体差で様々な魅力を発見できる木材。
看板をつくるにあたり、こういった木材がもつ魅力を損なうことがないよう、デザインをご提案し、看板の製作を行っていきます。
木製看板の制作・修復・木の看板(木彫りの看板)のご用命は木と字の神林まで。
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