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木の看板でも使用される日本の伝統的な木材であるヒノキについて解説します。ヒノキは、神社やお寺、住宅の建材として古くから用いられ、独特の光沢と美しい色合いが特徴です。ヒノキは「火の木」としても知られ、昔は山火事の原因とされていましたが、同時に宮殿の材料としても重宝されてきました。看板や表札などに使用する際も、ヒノキの豊かな歴史や特性を理解することが重要です。この記事では、ヒノキの魅力とその活用法について、日本の文化と深い関連を持つ木材の価値を探ります。

本日はヒノキついてのお話です。

日本の木材 ヒノキ
檜(ヒノキ)…ヒノキ科、針葉高樹
北は福島県の永戸山、赤井嶽岳から、南は鹿児島県の屋久島まで広く分布する檜。
特に木曽のヒノキは秋田のスギ、青森のヒバとともに日本の三大美林の一つとして知られています。
古くから神社やお寺、住宅用の木材としてもよく使われ、表面を丁寧に仕上げると特有の光沢を出すことができます。中心に近い心材は黄白色から淡紅色。外側の辺材は淡い黄白色ですが、心材と辺材の差はあまり見られないことが多いです。

ヒノキ

またヒノキは、火の出やすいことで知られていて、立木のままのヒノキが擦れあい火が起こり、しばしば山火事が起こっていたことを、昔の人々は天狗のしわざだと恐れていたようです。
恐ろしい山火事を起こしてしまう「火の木」。
ですが、日本書紀には「桧ハ似テ瑞宮ヲ為ル材トスベシ」とあるように、宮殿の材にするくらい尊い材であり、「ヒ」は最高のものを表す「日(ヒ)」の意味ではないか、と言われているそうです。
また、この「日」は太陽の意もあり、万物を育てる万能の働きをもつ、不思議な力を表す「霊(ヒ)」という解釈もあり、「日の木」や「霊の木」とする考え方もあるようです。
お客様の様々な思いが詰まった看板や表札を作るにあたり、使用する木材を調べると、長く木材と共に暮らす日本人だからこその情報をとても沢山知ることができます。

ヒノキ 看板

見た目や耐久性、機能性も大切ですが、こういった木材の歴史を知り木材選びに活用することも、とても重要に感じます。
木製看板の制作・修復・木の看板(木彫りの看板)のご用命は木と字の神林まで。

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