• かまぼこ彫りかまぼこ彫り
  • 縁彫り縁彫り
  • 薬研彫り(V字彫り)薬研彫り

布袋彫り・かまぼこ彫り

特徴

彫った断面を横から見た際にかまぼこのように見えることから、通常「かまぼこ彫り」と呼ばれるこの手法。
文字の輪郭を掘り下げ、文字部分を緩やかな山なりに整えていくことで立体感を出す古典的な彫り方です。
また、デザインされた文字の筆圧やかすれ、文字の流れにそってかまぼこの山となる部分に変化をつけることで、職人の個性が表れる手法とも言えます。
ぷっくりとした丸い断面が、七福神の布袋尊お腹に例えられ「布袋彫り」と呼ばれることもあるようです。

かまぼこ彫り

縁彫り

特徴

縁彫りは、木材の表面に細く浅い線を彫り込んで模様や文字を表現する繊細な彫刻技法です。主に線の太さや深さを調整することで、立体感や陰影、動きのあるデザインを生み出せるのが特徴です。力強くもありながら、控えめで上品な仕上がりになるため、看板から、アート作品など幅広く採用されています。彫りすぎず素材の風合いを活かすことが求められるため、熟練の技術と美的感覚が必要とされる彫り方です。

縁彫り

薬研彫り(V字彫り)

特徴

薬研彫り(やげんぼり)は、V字型に彫る伝統的な技法で、細く鋭い線が特徴です。薬をひく道具「薬研」に似た断面からその名がつきました。一刀で彫り進めることで、繊細で凛とした印象を与え、陰影によって文字や模様が浮かび上がるように見えます。看板、寺社の扁額でよく使われ、和の美しさや品格を表現するのに適しています。木の温もりと彫の美しさが調和した奥ゆかしい彫り方です。

薬研彫り(V字彫り)