MESSAGE
代表メッセージ
未来へつなぐ伝統と技術

PHILOSOPHY
企業理念
代表メッセージ
企業理念
初代会長・故神林金也は、書家の父をもち、幼少期から自然と「文字」と向き合って育ちました。
学生時代は東大を目指すほどの秀才で、論理と理性を鍛えた青春を送っていたが、父の死をきっかけに進学を断念。
戦後教員として英語と数学を教える日々が始まる。
その一方で、心の奥では常に「文字への想い」が燃え続けていた。
日々の合間を縫って書画と彫刻を独学し、木に好きな文字を彫ることが何よりの癒しとなっていった。
左脳で世界を捉えていた青年期から、右脳の世界へ。
感性・直感・祈りの世界へと、自らの軸が静かに移りはじめました。
31歳で木彫看板職人として、妻の神林加代子と共に独立。
45歳のとき、パプアニューギニアで出会ったブラックアートに衝撃を受ける。
知性を超え、魂に訴えるその造形に深く共鳴し、「看板もまた人の心に語りかけるものでありたい」と強く感銘を受ける。
以来、ただ看板をつくるのではなく、施主の想いや空間の空気を汲み取り、文字と木の温もりを通して「場の魂」を彫り出すという姿勢を貫く。
納品時には作品にお神酒を供え、写真を撮って見送るその所作には、ものづくりへの敬意と、別れがたい愛情が滲む。
2代目・神林隆成は、初代から受け継いだ技と精神をさらに深め、手彫り看板のあり方を模索し続けました。
看板の筆文字デザインには一切の妥協を許さず、大きな紙に何度も書いては試す。
その姿勢はやがて「捨てられてしまう紙」への問いとなり、繰り返し筆を運べる「水書きグー」という商品の開発へと結実します。
技術だけでなく、自然への敬意そのものを3代目に託し、今もなお、その精神は作品に息づいています。
看板は、商いの顔であり、信頼を刻むもの。
癒し・和の価値観が見直される今こそ、本物志向の店にこそふさわしい、手仕事の力を信じ次の世代へと繋いでいきます。